ご無沙汰していました。またぽちぽち始めますのでおつきあいください。
私のいる札幌に限らず、ホームページ制作会社にお仕事を頼むとき、当然担当者に来て貰って商談をする事になりますが、その時に来る人というのは大体以下の3タイプに集約されます。
1 Webディレクター
2 営業マン
3 社長もしくはそれの右腕的な人
業界で多いのは恐らく1か3でしょう。
逆に言うと、客先に商談に来るホームページ制作の担当者で、一番レアなタイプが2の営業マンになります。
そしてこの2の人が来たときは、ちょっと注意が必要です。
なぜか。
ホームページ制作会社と普通の業種の会社において一番の大きな違いというのは、実はほとんどのホームページ制作会社に「営業部」がない事です。
それ故必然的に「営業マン」というのが存在しません。
どうしてかというと、「ホームページ制作」は、業種こそはっきりはしていますが、「白ワイン」や「無塩バター」のように決まり切った形の商品を製造・販売している訳では無く、個々のお客様に合わせて納品している「受託請負」のため、否が応でも技術的知識が要求されます。
このため、技術的知識の無い営業マンは役に立ちません。
そして企業が技術的知識のある営業マンをイチから育てるのは、実はかなり難しい作業です。
リコーやキャノン、ゼロックスなら新卒を採用した後、何ヶ月も自社の商品やサービスの研修を受けさせ、営業マンとして育てていくことが出来ます。
しかし、ホームページ制作会社にはそんな体力のある会社は存在しません。
このため、ホームページ制作会社の業界では、WebデザイナーがWebディレクター業務をにない、結果的に商談にもでかけるケースがほとんどなのです。
Webデザイナー(ホームページデザイナー)はユーザーが使いやすいデザインを考えるのが仕事ですので、お客様の要望を受けて、どういうホームページを作るのがいいのか、という方向付け、ディレクションまで行うケースが一般的です。
必然的にホームページで成果を上げたいと考える発注主と視点が近くなりますし、営業マンではなくても、商談でお話が出来るわけです。
また、多くの中小ホームページ制作会社では、営業しか出来ない営業マンを育てるより、すでに即戦力として制作も出来て、営業も出来るWebディレクターを登用する方が、はるかに簡単なわけです。
なので、もし商談の際、「営業マン」が来た場合、ちょっと注意が必要です。
どこまで技術的な質問に応えられるのか、確認をしてみてください。いちいち社内に持ち帰って確認します、という形ですと、なかなか商談はスムースに進まないし、先が思いやられます。
しかし、もしかしすると制作サイドよりお客様サイドについてくれる、優秀な営業マンである可能性もないわけではありませんので、しっかり確認してみましょう。
この記事へのコメントはありません。